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この記事のまとめ
- ・コンプレッサーは「音量差を均す」エフェクター。ピッキングの粒が揃って聞こえる
- ・特にカッティングやアルペジオが多いバンドは、PAが変わる本番ほど効果を感じやすい
- ・最初の1台は「ナチュラル系」と「潰れ系」のどちらかで迷ったらナチュラル系が無難
- ・練習スタジオとライブハウスでは同じ設定でも聞こえ方が変わるので、リハで必ず確認する
- ・定番はMXR Dyna Comp。実測でもAmazon星4.3・サクラチェッカーで警告なし
リハスタジオでは気持ちよく鳴っていたカッティングが、本番のライブハウスだと 急に粒が揃わなく聞こえる——そんな経験をしたことはないでしょうか。 自分のバンドでも、対バンの本番前にPAさんから「ピッキングの強弱が マイクに乗りすぎてる」と言われたことがあり、そこで初めてコンプレッサーの 必要性を実感しました。この記事では、当時実際に調べて試した内容をもとに、 コンプレッサーエフェクターの選び方をまとめます。
コンプレッサーは何をするエフェクターか
コンプレッサーは音量差(ダイナミクス)を均すエフェクターです。 強く弾いた音を抑え、弱く弾いた音を持ち上げることで、粒立ちが揃った まとまりのある音になります。歪みや空間系と違って「音が変わった」と 分かりやすいエフェクターではないため、初心者のうちは効果を実感しにくく、 後回しにされがちな存在でもあります。
ただ、宅録やスタジオ練習では気にならなかった弾き方のムラが、 大きいPAを通した瞬間に目立つことはよくあります。特に次のようなプレイスタイルの人ほど、 効果を体感しやすいです。
- カッティングやファンクっぽいリズムギターが中心
- アルペジオで音量にムラが出やすい
- スラップベースでピークが飛び出しやすい
- 宅録でコンプレッサーをかけているのに、ライブだと同じ音にならない
最初の1台をどう選ぶか
ナチュラル系と潰れ系
コンプレッサーは大きく分けて、原音のニュアンスを残しながら軽くかける 「ナチュラル系」と、音を強く潰してサスティンを伸ばす「潰れ系」があります。 どちらが正解ということはありませんが、初めての1台としてはナチュラル系のほうが失敗しにくいです。 潰れ系はかけすぎると音の輪郭がぼやけ、バンドの中で埋もれてしまうことがあります。
ノブの数で選ぶ
コンプレッサーはノブの数が製品によってかなり違います。SUSTAIN(かかり具合)と LEVEL(出力音量)の2ノブだけのシンプルなモデルは、パラメータで迷いにくく 最初の1台として扱いやすいです。ATTACK・RELEASEまで細かく設定できるモデルは 自由度が高い分、狙った音にたどり着くまで時間がかかります。
本番前に確認しておきたいこと
コンプレッサーは設定を強めにかけるほど、アンプやPAのボリュームに対する 感度が変わります。練習スタジオの小さいアンプで決めた設定のまま ライブハウスの大きいPAに通すと、思ったよりサスティンが伸びすぎたり、 逆にかかりが物足りなく感じたりすることがあります。リハ・サウンドチェックの時間で必ず実際の音量で鳴らして確認することをおすすめします。特に対バン形式で持ち時間が短い場合、 本番でいきなり違和感に気づいても直す時間がないので、事前のリハが重要です。
定番モデル:MXR M102 Dyna Comp
コンプレッサーの定番として長く使われているのがMXRのDyna Compです。 SUSTAINとOUTPUTの2ノブだけとシンプルで、最初の1台として選びやすいモデルです。 自分もバンド仲間に勧められて使い始めましたが、パラメータで迷わない分、 「まずコンプレッサーがどういうものか」を体感するのに向いていると感じました。
MXR M102 Dyna Comp コンプレッサー
SUSTAIN・OUTPUTの2ノブのみでセッティングに迷いにくい定番機。ナチュラルにかけてもしっかり潰してもどちらも使える懐の広さがあり、最初の1台としても選ばれ続けている。
Amazon 評価 ★4.3(117件)(掲載時点)
Amazonで見るなお、同じくらい知名度のあるBOSSのコンプレッサーもありますが、 調べた時点でサクラチェッカーの評価が社内基準を下回ったため、 この記事では紹介を見送っています。定番だからといって 必ず良い評価とは限らないので、購入前に自分でも最新のレビューを確認することをおすすめします。
よくある疑問
コンプレッサーはエフェクターボードのどこに繋げばいいですか?
歪み系の前段(ギター側)に繋ぐのが一般的です。歪みの前に置くことで 歪みの粒立ちが揃い、後に置くと歪みで潰れたサスティンをさらに伸ばす方向に働きます。 まずは歪みの前段で試して、好みに応じて位置を入れ替えてみるとよいです。
ベースにもギター用のコンプレッサーは使えますか?
使えますが、ベース用として設計されたモデルのほうが低域の潰れ方が ナチュラルになりやすいです。ギター用をベースで使う場合は、 低域が痩せて聞こえないか、リハで確認しておくと安心です。
コンプレッサーをかけると音が小さくなった気がします
コンプレッサーは音を潰す分、そのままだと音量が下がりやすいエフェクターです。 OUTPUT(LEVEL)ノブで出力を持ち上げて、バイパス時と音量差が出ないように 調整するのが基本です。かけた状態と外した状態を切り替えながら音量を揃えましょう。
まとめ
コンプレッサーは地味なエフェクターですが、本番のPAを通したときの 聞こえ方に直結する機材です。最初の1台で迷ったら、ノブが少なく 扱いやすいナチュラル系から試すのがおすすめです。 本番前の確認についてはシールドのノイズ原因と切り分け方もあわせて参考にしてください。